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初午の祭りと、雑多に月舘町の神明神社のあれこれ

2月26日は初午の日。伊達市内では、毎年消防団が火の用心を呼びかけ、火の用心のお札を配ってくれる日です。

その翌週3月4日、月舘町ではそれとはまたちょっと違った初午の祭りが行われました。


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町の屯所の隣に作られた祭壇。…狐の置物?





説明しましょう。月舘町の「初午の祭り」とは
火の用心を呼びかけ、火伏せを祈願するお祭り。

初午の祭りは全国あちらこちらで行われますが、地域によって趣がまったく異なります。
もとは豊作祈願のお祭りだったようですが、それに稲荷信仰が結び付き、更に火の気の多い時期だとして
火伏せを祈願するお祭りにもなりました。

先ほど地域によって赴きが違うと述べましたが、月舘町の初午の祭りもその例に漏れず、独特です。



初午の祭りの前夜、町の青年達が神明神社に保管してある「お狐様(写真右)」を氏子の家の前に置いて歩きます。
昔はこのときに、悪戯をしながら置いてまわるのが慣例だったようですが、ちょっと度が過ぎた悪戯もあったようですね。今はそういった悪戯もほとんど無くなったようですが…

お狐さまは、稲荷信仰からきたものが形として残っているよい例ですね。




お狐様は、その家によって、形や大きさ、入れ物も様々です。家の前に置かれたお狐様を、家人は早朝神棚に祀って小豆まんまや煮しめをお供えします。

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昼、祝詞をあげてもらった後、お神輿が町内を練り歩きながら、お狐様を預かっていきます。氏子のみなさんは、狐を預けた後はお神輿をそのまま追いかけたり、お神輿が遠くなるのを見守ったり。
その後、お狐さまはまた神社に奉納します。

ざっくり説明すると、お狐さまは、前の晩に民家の前で野宿し、朝ごはんだけ食べて神輿と一緒に神社に帰っていきます。

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途中、法印ころがしと言うところに留まり、また祝詞をあげてもらいます。

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月舘で「まちうち」と呼ばれる店屋が並ぶ通りをぐるりとまわり、また神社へ戻ります。

夜は神楽(写真の獅子のかぶり物)が家々をまわって悪魔祓い。神楽は昔は一体でしたが、まわる家が多いために二体に増やし、二手に分かれ家を訪問するようになったそうです。どちらも愛嬌のある顔なのです。




さて、この月舘町の初午の祭りには、ひとつ昔話が伝わっています。
それはこのお祭りが今でも続いている理由でもあり、途中で立ち寄った「法印ころがし」という場所と関係があります。

安洞霊神の話 
月舘の字町に法印屋敷という所がある。
 今から150年程前、文政の頃、ここに秋山という法印様が占いをしたり、呪いなどをしたりして暮らしていた。
 ふだんは大変良い人だったが、とても酒が好きで、暇さえあれば朝から晩まで酒をのんでいた。普段はおとなしいのだが、酒をのむところりと変わり、別人のように暴れ出して誰の言うことも聞かないのだった。

 安政4年2月、初午の日、ちょうど若者達が初午の祭りをしていたところに、その秋山法印が暴れ込んで来た。
若者たちは常日頃この法印にさんざん悪口を言われたり、暴れられたりしていたので、ついに法印をとり囲んで足腰立たない程痛めつけた。
やがて夕日も落ちて暗くなりかけるころになったが、法印は倒れたまま動かない。法印はそのまま死んで冷たくなってしまった。

 町の若者達は、あわてた。その頃は代官の取り調べがとても厳しく、お上へ届け出れば自分たちがどうなるか分からない。
 そこで若者たちは相談して、法印が酒を飲んで山道を歩いているうちに足をすべらしてがけから転げ落ちたようにしようということになった。夜が深くなるのを待って山の方へ運こび、月舘と御代田の村境から御代田の方へ転げ落としました。
 それから間もなく、法印の屋敷近くから火が出て、町の大半が焼けるという火事が起きた。その後、引き続き三回も火事が起こり、部落の人たちは非常に困った。 そして誰言うとなく法印の死骸のあった所を法印ころがしというようになった。

更には「秋山法印のたたりがあって字町に火災が起きるのだ」と、いう噂が広まった。
 だんだんとおそろしくなった町の人々は相談して、秋山法印の霊を安洞霊神としてまつることにした。
神明神社の境内に秋山白雲霊神の碑を建て、毎年旧暦の2月13日の命日にお祭りを行うことになった。それからは火災もなくなり、年中休みなく毎晩立番をして、夜警を行っている。



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こちらがその「安洞霊神」の石碑。
法印ころがしとは、無くなった法印を事故死に見せかけるために、転げ落とされた場所なのです。
法印ころがしなどであげる祝詞は、この「安洞霊神」を鎮めるための祝詞です。

一度廃れそうになったものの、幸か不幸か火事により復活した月舘町の「初午の祭り」。
年々町内でも人口が減り、参加人数も減少しているようですが、これだけ特色のある祭り。末永く続いてほしいものです。




余談ですが、この安洞霊神の石碑は「神明神社」敷地内にあり、お狐さまを保存しているのも神明神社。
http://www.tsukidateism.jp/about-tsukidate/2011/01/post-45.htmlグリーン・ツーリズムのHPより「神明神社」
お狐さまは、HPではお稲荷さまと紹介しています。どちらの名前でも呼ばれているようですね。

神明神社の祭神を見てみると
産狭智命(彦狭知命、おそらくヒコサシリノミコトのことでしょう)、八意思兼命、手置帆負命、どの神様も天照大神が岩屋に隠れてしまった際に活躍しています。
天照大神に関連する神社=神明神社ですので これらの神様はひとまとめにさせていただきましょう。
ここに明治元年、稲荷神社を合祀、
更に明治35年、出雲大社の大国主大神の分霊を移し祀っており
そして安洞霊神が敷地内に同居しています。
また、馬頭尊や雷神、庚申講、水神(または巳待供養の主尊)などの神社などにはおなじみの石塔の数々。

この初午の祭りはおおむね稲荷神社と安洞霊神の祭りと考えていいのかな。

神様の同居はよくあることなのですが、月舘町では神明神社が最多同居数ですね。
あまり広いとは言えない境内なのできゅうきゅう詰めじゃないか心配だ!




ちなみに三柱の神様のお祭りはおそらく7月の夏越祭かと思われます。
大国主大神は…ちょっと資料不足でどんな感じでやっているのかわかりませんが、きっと他の神様方とも仲良くしているはずです…。





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竹かご教室

ツイッターなどでもお知らせしていますが、竹かご教室を行っています。

こちらは3回連続講座。今回は定員いっぱいのお申し込みがあり、人と竹で会場がきゅうきゅうに!
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竹かご作りの工程は大きく分けて3つ。
①竹ひご作り
②かご編み
③ふちどり

どれも一度ではなかなか覚えられないものですが、今回の講座では一通り挑戦していただきます。


まずは竹ひご作り。
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今回はメダケ(このあたりでは篠竹と呼ばれます)という細くしなやかな竹を使用。
一年もののメダケが最適なんだとか。一年ものは縞模様が美しいですね。
この他に、ハチクなどがひご作りには適しているとのこと。
どちらの種類も、虫が竹に入らない冬に刈り取り、加工するのが良いそうです。

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先生のお手本
鉈で竹を割っていくのですが、これがなかなか難しい。
まずまっすぐ割れないんですね。鉈を扱う手、竹を握る手、左右両の手で微調整しながら割っていきます。
ある程度の太さに割れたら、皮側の部分を更に剥ぐように割ります。
厚さは1~2mmほど。ひごを編むことで手が切り傷だらけになるほどの細さ。
これができるようになるまでは相当の練習せねばなりません。


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ひごが出来たら底から編んでいきます。ここもまた難しい。
また、前述にもあるとおり、手袋をかけないと手が切り傷だらけになるので注意です。


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今まで平らに編んでいたものを立ち上げます。少しずつ曲げながら編んでいきます。
ここもまた難所の一つ。底部分の編みを理解していないと、立ち上げ時に混乱するんですよ。


立ち上げ、好みの高さまで編んだら、端の処理をしてふちをつけます。
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手前が立ち上げ途中のもの。
次が縁取り直前までいったもの。
次が縁取りし固定したもの。
一番奥が完成品です。
ふちどり用の竹は、ハチクやマダケを2cmほどの幅に割ったものを使用しています。
なかなかしっかりしているんですよ。これを針金などで固定していきます。

しかし竹かご作りというのは、玄人の技あってこその代物ですね。
材料を作るにもひと手間、ひとつひとつの作業では技術が必要になっています。

これから竹かご作りを始めたい!という方は、竹ひご作りから入るか、
もしくはかご編みをマスターするか(この場合は市販のPPテープなどを使って勉強するのが良いでしょう。竹は冬にしかとれませんし。)ですね。
独学でいっぺんに覚えるのはなかなか難しいかと思います。

こういったものを見、作ると先人達の知恵と技術を感じますね。

米こぼしの昔話

先日ご紹介しました、お正月の準備や当日のお話。

昔は大晦日からお正月にかけてを「年取り」とも言い、みんなでこの日に1才、年をとります、という日でした。いわば誕生日ですね。
誕生日だから、普段食べられないものを、お正月だけいただくわけです。
米の食べ始めであったり、餅をついたり、魚や肉などをたんまり食べてお酒も飲みましょう…と。

にしても、現代人が全てこの通りにお正月を過ごすと、確実に体重が増えてしまうであろうスケジュールです。
神様にも量は違えど同じ様な食事を供えているので、もしかしたら神様も…


さて、今回紹介する昔話は私たちの主食「米」にまつわる話にしてみましょうか。


「米こぼし」

女神山の裏木戸から登ると、不動滝の上の方、俗に「米こぼし」というところがある。

昔そこにこもった一族が、米をこぼして水のごとくみせ、敵をあざむいた。
寄せ手の者が里の洗濯女に城の中に水源があるかと訊ねると、
「あれは米で、水ではないのです」
と洗濯女は教えてしまった。
水の無いことがばれてしまったために、一族は敵に滅ぼされてしまった。

米こぼしと言われるその辺りでは、最近まで米粒がでてくることがあったという。






この昔話を聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
もしかしたら、あなたの知っているお話は「洗濯女が教えた」ところが、
「おばあさんが教えた」、「鳥が米をついばんでいるところを見らればれてしまった」と、ちょっと一部が変わっているかもしれません。

この「米をこぼして川のように見せ、敵をあざむく」という話は、
青森県、宮城県、石川県、埼玉県、高知県、京都府、鹿児島県
全国のいたるところに散らばっています。
日本の民俗学の第一人者・柳田國男もこのお話を調査していて、「白米城伝説の実例」「再び白米城の伝説に就きて」という論文も発表しています。

なぜ各地に同じお話あるのか?
柳田國男の論文によるところでは、あるき神子、あるき巫女という、全国を歩きながら祈祷やまじないをして暮らす人々の口伝によるものではないか、といいます。

また、早稲田大学オープンカレッジ秋期講座 「朝鮮からみた日本海域の神話伝承」
こちらの論文では、
“日本の白米城伝説は、山城の築城行為と関係のある百済系渡来人によって伝えられた朝鮮の洗馬台伝説が原型であり、近世の地方の軍記物に記録されている例が非常に多いところを見ると、後世、語り物などによって全国に伝播していったと考えられる。”
といった説もあります。


「どこかで聞いた事のある昔話」、例えば瓜子姫、猿蟹合戦、桃太郎など有名な昔話は、分布を調べてみるとなかなか面白ものです。
分布だけでなく、話によって登場する動物が違かったり、ストーリーの流れや、場合によってはオチが全く別物になっていたり。

物語のルーツを辿れば辿るほど、語り部たちの顔が見えるようですね。

今年度のよーこばっぱのうどん打ち講座

先日、今年度のうどん打ち講座が終了しました。

今年度もよーこばっぱこと本田洋子先生に、【春夏編】4回、【秋冬編】4回、
計8回の講座を開講。

月に1回、4回セットの講座でじっくりうどん打ちを学べる講座だったのですが、
リピーターの方も多く、参加者のみなさんには毎月の楽しみとして来ていただいたように思います。
おかげさまで定員いっぱいいっぱいのお申し込みもありました。

以前のブログでもご紹介しましたが、内容も充実してます。

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春夏編ではうどん打ちのほかにも、粉もの(ピザやお好み焼きなど)、だんご汁などを
サブとして作り、キヌアズマといううどん粉の応用性を勉強していただいたり、

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秋冬編では鍋焼きうどんなど、うどんの種類によって太さを調節すること、
味付けなどを勉強していただきました。



春夏編の最終回では福島市のうどん屋「正伍郎」店主、小山先生にもお越しいただき、
いつもとは少し違った打ち方も。ちょっとひと手間かけるだけで、違った味、コシを
楽しめました。


また参加されたみなさま、うどん打ちに対する意欲、また食に関する知識を相当
持ってらっしゃり、お互い教えあい、意見交換しながら腕をみがいてらっしゃいました。
自分の家で作ってこられた作物やお料理などを持参される方も多く、
「これはこうやって作って…」「こうするともっとおいしくなるんだよ~」なんて
会話でさらに勉強に。私自身も、いろんなお料理を学ばせてもらいました。


講座の終わりには修了証書も。
CIMG2345.jpg
よーこばっぱのハンコ入りですよ。


お世辞ではなく、一回うどんを打つごとに上達していく様は、見ていてとても楽しく、
また食べてうれしくなりました。
良い意味で先生から技を盗んでもらえたかな?と思っております。

参加者のみなさま、お疲れ様でした!


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月舘GT

Author:月舘GT
つきだてグリーン・ツーリズムです。福島県伊達市月舘町を中心に活動しております。主にイベントや月舘の情報、四季などを紹介していきます。 たまに月舘町外へのお出かけも。
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